- 治療を受けられる方へ
- 受診の際は、今までおかかりの医療機関の紹介状をお持ち下さい。それが無理な場合には、いままでの経過をわかるようにしておいて下さい。レントゲンやCT写真なども借りてきていただければなおけっこうです。
東京女子医科大学 東医療センター 治療実績
東京女子医科大学東医療センター 日暮里クリニック および関連施設での治療実績

活性化自己リンパ球療法でと低用量化学療法の併用で長期生存中の大腸癌肺転移の1例
症例 大腸癌肺転移 82歳 女性
活性化自己リンパ球移入療法と低用量化学療法の併用で長期生存中の高齢者大腸癌肺転移の1例を報告する。
症例は82歳、女性。1998年S状結腸癌でS状結腸切除術、2001年肝転移で肝右葉切除術、以後経過観察していた。2003年11月のCTで肺の左右両葉に結節が出現し、肺転移と診断。手術適応はなく高齢者であったため、活性化自己リンパ球移入療法にUFT+低用量CPT-11/CDDP療 法を併用した治療を開始した。治療開始後、抗腫瘍効果は当初画像上腫瘍の増大はなく、腫瘍マーカーも一時的に減少して一定の効果が得られた。
以後腫瘍マーカーは徐々に再上昇しCTでは腫瘍の緩徐な増大をみたが、同療法を休薬期間を挟みながら30ヶ月間継続した。
高齢者の大腸癌肺転移に対し、活性化自己リンパ球移入療法で患者の免疫能力を維持しつつUFT+低容量CPT-11/CDDP療法を長期間にSDを保つことができた症例と考えられる。
活性化自己リンパ球移入療法が有用であった消化管癌腹膜播種性転移の2例
症例 1 虫垂がん 58歳 女性
平成12年に検診で腹水を指摘。平成13年前医1で右卵巣腫瘍の臨床診断で開腹。術中、腹膜播種性転移を伴う切除不能虫垂癌と診断され試験開腹。その後、前医2へ転移し、腫瘍の部分切除と腹腔リザーバー埋め込みを施行。術後I-LV/5-FU療法を4コース施行したが副作用のため中止。その後、当科で週2回の活性化自己リンパ球移入療法を開始して、 平成13年~平成16年にかけ計63回投与、現在まで再発を認めていない。
症例 2 S状結腸がん 女性
平成15年6月イレウス症状で前医1に入院。S状結腸癌によるイレウスと診断され、経肛門的イレウス管挿入術施行の際に大腸穿孔。緊急手術でS状結腸切除術を施行された。病理診断は深達度ss,ew(+)、N(-)、術後は補助化学療法としてカルモフール(5‐FU)を内服していたが平成17年2月FDG-PETで腹腔内多発性腫瘤、腹膜播種性再発と診断。前医1で5-FU+?LV療法、当科で2回/月の活性化自己リンパ球移入療法の併用を開始。 平成17年8月のPETで腫瘤が右下腹壁に1箇所のみとなり手術希望で前医2へ転院した。
術後補助療法は2回/月の活性化自己リンパ球移入療法のみ施行。平成18年1月から1回/月、6月から1回/2ヶ月の投与間隔で継続した。現在まで再発を認めていない。
活性化自己リンパ球移入療法が著効した肝細胞癌の1例
症例 肝細胞がん 60歳 女性
平成15年8月吐血で近医に緊急入院。非B非C型肝硬変症、食道静脈瘤と多発性肝細胞癌を認めた。PEITやラジオ派などの適応はなく、またバイパス術後でreplaced RHAでIVRによる治療も困難であった。そこで活性化自己リンパ球移入療法の目的で当科受診した。

結語
門脈腫瘍塞栓をともなうびまん型肝細胞癌に対し、活性化自己リンパ球移入療法を施行し、有効であった。
本療法は、肝細胞癌の再発予防だけでなく、切除不能肝細胞癌に対しても治療法の1つとなりうると考えられる。
化学療法併用活性化自己リンパ球療法の有効例(3例)
症例 1 S状結腸癌 63歳 女性
平成13年にS状結腸癌にて根治手術施行。術後3年目でCEAの上昇とともにCTで肝両葉の多発転移を指摘された。TAE施行後、動注リザーバーを挿入して化学療法を開始し、同時に活性化自己リンパ球療法も開始した。111回の動注化学療法と84回の動注化学療法と84回の活性化自己リンパ球療法を行い、約4年経過した現在、SDの状態が継続している。

症例 2 胃癌リンパ節転移 77歳 女性
平成18年2月にStageⅢA胃癌にて根治手術施行。術後半年のCTでリンパ節転移を指摘され、S-1/CDDPの化学療法と活性化自己リンパ球療法の併用療法を開始した。施行後9ヶ月のCTでPRとなり、現在まで外来化学療法の継続と100回の活性化自己リンパ球療法を行い、リンパ節腫大はほぼ消失している。

症例 3 十二指腸癌リンパ節転移 55歳 男性
平成18年9月に十二指腸乳頭部癌にて根治手術施行。術後GEM/S-1による化学療法を施行するが平成20年5月にCTでリンパ節転移を指摘され、化学療法併用活性化自己リンパ球療法を開始した。施行後3ヶ月の現在、CTでPRとなっている。





