免疫細胞療法は効かない??

LINE

とある週刊誌Pの今週号(2011年10月7日号)に、「ある医師の死に方」と題した癌に罹ったある医師の、がんと診断されてから亡くなるまでの密着レポートが掲載されています。特に現在癌を患っている患者様やその関係者様には衝撃的な内容ではありますが、現役の医師が記したこの種の記録は大変貴重であり、またある意味非常に参考になると考えますので、是非ご一読下さい。

進行大腸がん(ステージ3B)で都内の某有名病院で手術、その後術後補助療法(抗がん剤)を行うがそれが終了し8ヶ月あまりで再発、再び抗がん剤を行うが副作用が強く思ったようには施行できず、その後放射線治療や代替医療を行うも実質的な効果は殆ど無く、ほぼ自覚症状の緩和が主体になりました。免疫細胞療法はお亡くなりになる直前頃、当院とは違う施設で行われたとのことですがその甲斐なく、手術してからは約3年ほどでお亡くなりになっています。

当院にお問い合わせ頂く、あるいは実際に来院される患者様にも類似のケースの方が多くみられます。昨今、免疫細胞療法には様々な「評判」がついて回っていますが、そのうちネガティブなものの多くはこの医師のような時期、タイミングで免疫細胞療法を行われた例を実際に体験、あるいは見聞きした上で「免疫(細胞)療法は効かない」と揶揄したものです。がん治療は医学に基づくものであり決して「魔法」では無い筈ですが、免疫細胞療法に「魔法」・・最早治療手段が無くなったような患者様を復活させる働きを期待するのはなぜなのでしょうか?

ともあれ、皆様におかれましては、下記のことを肝にご銘じ頂ければと考えます。

・癌は一般に急性疾患ではないが、ただの慢性疾患ではない。
・術後、抗がん剤でのがん再発予防効果は高くても10%前後である。
・今日の再発がんの化学療法は多くが過酷なものである。
・今日の有名病院は、お決まりの治療の済んだ(あるいはそれが不可能な)患者に対しては非常に冷淡である。
・癌が制御できない状態になってから免疫細胞療法を検討し、始めるのでは遅すぎる(既に時期を逸している)。

実際には最早癌が制御出来ない状態になってからの患者様もお見えになるので、甚だ心痛なのですが、幣院の月例セミナーでは、免疫細胞療法(活性化自己リンパ球療法)は医学的な治療行為であり、それによる治療に適した時期に適切に行われるべきであることをキーメッセージとして皆様にお伝えしております。

がんには個人差があり「たら・れば」は禁句ですが、上記記事中の医師も手術後、又は少なくとも再発後の治療開始直後に活性化自己リンパ球療法を行っていればあるいは・・と感じます。

患者様や関係者様におかれては、がんと言われたらできるだけ早く冷静さを取り戻し、適切な時期に適切に正しい情報を集め、適切な方法で治療をお受けになることを願って止みません。なお、決して有名病院に駆け込むことが、がん治療の全てでは無いことも申し添えておきます。

免疫療法について

×このページを閉じる

LINE