免疫療法 治療実績
脳腫瘍(グリオブラストーマ:膠芽腫)症例3
2ヶ月の男児
グリオブラストーマは、原発性脳腫瘍のうち悪性度の最も高い神経膠芽腫で、浸潤が早く手術による全摘は困難で、平均生存期間は約1年と極めて予後不良である脳腫瘍です。また、放射線療法や化学療法も本脳腫瘍には、ほとんど効果が無いと言われています。
頭部画像所見では、右側頭葉から後頭葉領域に内部構造が不均一で、一部腫瘍内出血をともなう直径約7cmの占拠性病変が認められました。入院後16日目に腫瘍全摘出術(手術Ⅰ)を施行し、摘出組織所見から、神経膠芽腫(WHO gradeⅣ)と診断されました。術後、3歳未満である患児に対して放射線治療の適応はなく、また家族とのインフォームドコンセントのもと化学療法は行なわず外来で経過観察していましたが、手術Ⅰ後7ヶ月目の頭部CTで再発が確認され、再発腫瘍全摘出術(手術Ⅱ)を行いました。
活性化自己リンパ球療法を手術Ⅱ後2ヶ月目から開始しました。開始時点の頭部CTでは再々発はありませんでしたが、手術Ⅱ後4ヶ月目の頭部CTで再々発が確認されました。その後もリンパ球療法を継続しましたが、腫瘍の増大が進行したため手術Ⅱ後9ヶ月目に再々発腫瘍全摘手術(手術Ⅲ)を行いました。残存腫瘍が強く推定されたことから、腫瘍細胞量が少ない時期から治療を開始することによる効果を期待して、手術Ⅲ後は術直後から活性化自己リンパ球療法を再開しました。手術Ⅲ後22ヶ月目の頭部CTで再発は見られず、7歳5ヶ月の現在無病生存中であり、良好なQOLを維持することができています。

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